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興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展 

興福寺創建1300年記念  国宝 阿修羅展 
興福寺創建1300年記念  国宝 阿修羅展 
興福寺創建1300年記念  国宝 阿修羅展 
みどころ
国宝・八部衆像、十大弟子像 一挙勢ぞろい
日本でもっとも有名な仏像の一つである阿修羅像が東京に出陳されるのはほぼ半世紀ぶり、会期中の3月31日から4月19日まで、阿修羅とともに一具像として造られた八部衆像と十大弟子像の興福寺に遺存する脱活乾漆像14体すべてが一堂にそろいます。興福寺境内の外で14体がそろって展示されるのは初めてのことです。

興福寺では通常、壁面のガラスケースの中で展示されていますが、本展覧会では露出展示し(五部浄をのぞく)、特に阿修羅像は360度から全容をご覧いただく予定です。

再建される興福寺中金堂に安置する諸像を展示します。薬王菩薩と薬上菩薩の両像は像高が3メートルを超え、新しい中金堂のスケールの大きさを実感していただけることでしょう。
展覧会の構成
本展は、第1章「興福寺創建と中金堂鎮壇具」、第2章「国宝 阿修羅とその世界」、第3章「中金堂再建と仏像」
第4章「バーチャルリアリティシアター」で構成します。

第1章 興福寺創建と中金堂鎮壇具
明治7年(1874)、中金堂基壇中から、創建時に地鎮のために埋納されたと考えられる金・銀・真珠・水晶・琥珀・瑠璃・瑪瑙[めのう]などの七宝で作られた各種製品と銅鏡、刀剣など1400点あまりの鎮壇具が出土しました。さらに明治17年にも同じ場所から銀鋺、水晶玉など21点が出土しました。これほど大量の鎮壇具が出土するのは稀であり、いずれも優れた工芸品であることから国宝に指定されて、現在前者は東京国立博物館に後者は興福寺に収蔵されています。 今回は東京国立博物館所蔵品、興福寺所蔵品、最近の発掘調査での出土品を一堂に集め、中金堂創建にかかわる鎮壇具の全容が初めて明らかになります。 国宝 中金堂鎮壇具
第2章 国宝 阿修羅とその世界

光明皇后は、母の橘三千代が天平5年(733)に亡くなると、一周忌の供養のため興福寺に西金堂を建立し、釈迦如来、釈迦の十大弟子、四天王、八部衆像などの28体の像、また菩提樹や金鼓[こんく]などの荘厳具を安置しました。釈迦の浄土を立体的に表したものです。この章ではそのうち現在まで伝わる、十大弟子と八部衆、金鼓を展示します。八部衆の少年のような清々しさ、十大弟子の醸す静寂さは、天平彫刻の特徴である写実表現の中でも優れた作品群です。
阿修羅像はもと興福寺西金堂に釈迦三尊、梵天・帝釈天、四天王、十大弟子像などとともに安置されていた八部衆のうちの1体です。この堂は光明皇后が前年の1月に亡くなった母橘三千代の一周忌に間に合うように創建したものですが、皇后に仕える役所であった皇后宮職をあげての仕事であり、光明皇后の強い意志が感じられます。
3つの顔と6本の腕をもつ少年のような可憐な像ですが胴体も腕もとても細く、憂いのある表情が脱活乾漆造の技法でとてもリアルに表現されています。阿修羅はインド神話では軍の神で、激しい怒りを表すのが一般的ですが、興福寺の像に激しさはどこにも見られません。阿修羅像は当時唐からもたらされた「金光明最勝王経[こんこうみょうさいしょうおうきょう]」をもとにつくられたと考えられます。そこには、これまでの罪を懺悔して、釈迦に帰依することが説かれています。阿修羅の表情は静かに自分の心を見つめ懺悔する姿を表したものと考えられます。
国宝 八部衆像 阿修羅立像


国宝 八部衆像 迦楼羅立像 

八部衆は仏の眷属[けんぞく]として取り入れられたインドの神々で6本の腕や鳥の顔といった異形の姿で表されます。これらの像は異形の中に少年の姿をかさね、清純な表現をつくりだしています。憂いや瞑想、凝視など目の表現がすばらしい像です。
国宝 十大弟子像 須菩提立像

釈迦の十人の主だった弟子の像。若年、壮年、老年の相を顔の皺、眼や口の形状などによって表現しています。そこには自信や強い意志、落ち着きや悟りといったそれぞれの経歴に由来する内面性がみごとに表されています。
第3章 中金堂再建と仏像

享保2年(1717)の火災後、文政2年(1819)には仮金堂が建てられました。この堂は近年解体されましたが、昭和50年(1975)に講堂跡に再び建立された仮金堂には、本尊の釈迦如来坐像、薬王・薬上菩薩立像、四天王像が安置されています。
現在、興福寺では平成22年に中金堂再建の立柱を予定しており、完成後にいまは仮金堂安置の諸仏が移されることになっています。このうち釈迦を除く各像が展示されますが、いずれも興福寺の鎌倉復興期の作で四天王像は運慶の父康慶の作です。このほか注目の出品作品として焼失した西金堂の旧本尊釈迦如来像の頭部とその光背に付けられた化仏、飛天などがあります。これらは最近見出された信頼のおける史料から運慶の作と考えられるものです。
重要文化財 釈迦如来像頭部 重要文化財 四天王像 持国天立像 
第4章 バーチャルリアリティシアター
本展ではVR技術により阿修羅像を完全にデジタル化し、像の鑑賞・理解を助ける映像展示を行います。 また、現存しない中金堂もVRにより再現し、再建に先駆けてその様子をご覧いただけます。

国宝・阿修羅像の姿を三次元計測+超高精細撮影+色彩計測により余すことなくデジタル化。学術的にも信頼性の高いデジタルアーカイブを構築します。このアーカイブデータを基にVRに変換した「もうひとつの阿修羅」の展示により、阿修羅像がより深く理解てきます。
バーチャルリアリティシアター

興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展
会  期 2009年3月31日(火)〜6月7日(日)
【九州国立博物館】2009年7月14日(火)〜9月27日(日)
開館時間 午前9時30分〜午後5時
(ただし金曜日は午後8時、土曜・日曜・祝・休日は午後6時まで開館。入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(5月4日[月・祝]は開館、5月7日[木]休館)
会  場 東京国立博物館 平成館
(〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9)
観 覧 料
  当 日 前 売 団 体
一 般 1500円 1300円 1200円
学 生 1200円 1000円 900円
高校生 900円 700円 600円


*前売券は2009年1月17日(土)より主要プレイガイドで発売予定。
  さらに先行して特別前売券を販売中。詳細は展覧会公式サイトで。www.asahi.com/ashura/
*中学生以下無料。団体は20名以上。
*障害者とその介護者1名は無料。入館の際に障害者手帳などをご提示下さい。

主  催 東京国立博物館、法相宗大本山興福寺、朝日新聞社、テレビ朝日
後  援 文化庁、平城遷都1300年記念事業協会
特別協力 JAバンク
協  賛 TOPPAN
特別協賛 SONY
お問い合せ ハローダイヤル 03-5777-8600
東京国立博物館 特別展 妙心寺
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