上野・御徒町・湯島・浅草グルメ情報検索サイト クーポンも!!

  1. 上野・浅草ガイドネット >
  2. 特集ページ

tmnam_topu_001.jpg

tmnam_topu_002.jpg

tmnam_topu_003.jpgtmnam_topu_004.jpg

tmnam_topu_005.jpg

アジアとヨーロッパを結ぶ東西の架け橋イスタンブールは、古くから政治・経済・文化が交流する要衝として栄えてきました。モンゴル高原北方をふるさととし、南下西進を続けたトルコ民族の一派が、13 世紀末にアナトリア高原で創始したオスマン帝国は、ビザンツ帝国との激しい攻防の末に1453 年、イスタンブールを掌中にしました。オスマン帝国のスルタンは強大な軍事力を持つ専制君主、イスラムの庇護者、広大な領土から得る富の独占者として、その力をアジア、アフリカ、ヨーロッパに示しました。

トプカプ宮殿は、スルタンが居住した私的空間と国政の場を兼ね備えた施設でした。莫大な富を示すことで他国を威服させるべく、スルタンの生活すべてが、豪華な装飾に囲まれていました。また世界中の美女が集まったハレムでは、優美な宮廷文化が生まれ、女性たちはスルタンの寵愛を競いました。

本展覧会では、オスマン帝国の政治・軍事・宗教・文化を、スルタンの権力とハレムの女性たちに焦点を当てながら、トプカプ宮殿博物館とトルコ・イスラム美術博物館所蔵の優品約140点で総合的に紹介する試みです。

 

tmnam_topu_006.jpg
トプカプ宮殿博物館のイルベル・オルタイル館長のご厚意により、秋篠宮家に悠仁親王が誕生したお祝いとして、「金のゆりかご」が特別出品されることが決まりました。オスマン帝国の時代、ハレムで王子が産まれると、お祝いとしてゆりかごを献上する儀式がありました。本作品は、トプカプ宮殿博物館が所蔵する数々の宝物の中でも秘蔵品の一つで、日本では初公開となります。「トプカプ宮殿の至宝展」東京・京都の2会場で特別公開されます。 「金のゆりかごに」は、ダイヤモンド、ルビー、エメラルドなど宝石が約2千個嵌め込まれています。
tmnam_topu_007.jpg
金のゆりかご 18世紀 トプカプ宮殿博物館所蔵
© Topkapi Palace Museum

tmnam_topu_008.jpg

オスマン帝国の君主はスルタンと呼ばれ、広大な帝国の全土を意のままに支配する強大な権力を持っていました。その一方で、国教であるイスラムの聖なる掟(シャリーア)の秩序を守る義務を負っていました。黄金時代である16世紀には強靭な支配の組織と強力な軍隊と、それを支える豊かな財源を持ち、地中海世界の陸と海の覇者として、中世から近代に移りつつある当時の西欧世界にとっても最大の脅威となりました。
tmnam_topu_009.jpg
礼装用兜
16世紀 トプカプ宮殿博物館所蔵
© Topkapi Palace Museum
tmnam_topu_010.jpg
アブデュル・ハミト1 世像
1774-89 年 トプカプ宮殿博物館所蔵
© Topkapi Palace Museum

tmnam_topu_011.jpg

1453年にイスタンブールが帝都となった後の1478 年以降、トプカプ宮殿は4世紀近くにわたってスルタンの居城となりました。宮殿の外観は、その主の力に比べると建築上は地味なものでしたが、「豪奢は戦争より安上がりである」との東方の治国の知恵から、スルタンは目を見張る豪奢な衣服や宝飾品を身につけ、惜し気なく金銀や宝石を用いた品々を用いました。宮廷は、公務の場と、男性のくつろぎの場、そして女性たちのみの秘められた世界・ハレムからなっていました。ハレムの女性たちは、豪奢で優雅な生活を送っていましたが、我が子の皇位継承をめぐって、水面下では熾烈な闘いが展開されていました。
tmnam_topu_012.jpg
チューリップ文様のカフタン
1575-1595 年 トプカプ宮殿博物館所蔵
© Topkapi Palace Museum
tmnam_topu_013.jpg
象牙製化粧箱
18世紀 トプカプ宮殿博物館所蔵
© Topkapi Palace Museum

tmnam_topu_014.jpg

輝くオスマン王朝の栄華オスマン帝国のスルタンは、強大な軍事力だけでなく圧倒的な豪奢さで人を威服させました。オスマン帝国には西洋のような王冠はありませんでしたが、常に頭に頂くターバンには巨大な宝石をちりばめたターバン飾りが輝き、斬新なデザインと鮮やかな色彩のカフタンを身にまとっていました。イスラムの聖典コーランもダイヤをちりばめた見事なカバーのなかに納めたりもしました。食器などの器物には、金とエメラルド、ルビーをあしらった水晶の丸彫りの品などが用いられ、遊戯のためのチェスにさえ、金と宝石に飾られた見事な水晶細工の品が用いられた。
tmnam_topu_015.jpg
ターバン飾り
18世紀 トプカプ宮殿博物館所蔵
© Topkapi Palace Museum
tmnam_topu_016.jpg
水晶製薔薇水入れ
16世紀後半 トプカプ宮殿博物館所蔵
© Topkapi Palace Museum

tmnam_topu_017.jpg

スルタンたちは、とりわけ15 世紀末以来、当時としては金銀よりもはるかに貴重な中国の陶磁器を食器として愛好し始めました。宋の青磁や白磁、元の染付、明の赤絵といった中国陶磁器の逸品が、宮廷の日常生活の中で実際に使われていました。その一端は、今日もトプカプ宮殿に伝えられた、膨大な中国陶磁器のコレクションに示されています。東方の東洋の陶磁器への愛好はさらに中国を超えて、日本の陶磁器にまで及びました。
tmnam_topu_018.jpg
宝飾芳香菓入れ
18世紀末 トプカプ宮殿博物館所蔵
© Topkapi Palace Museum
tmnam_topu_019.jpg
染付草花文扁壺
15世紀初頭(18-19 世紀に加工)
トプカプ宮殿博物館所蔵
© Topkapi Palace Museum

tmnam_topu_020.jpg

tmnam_topu_021.jpg トルコ・イスタンブール歴史紀行
トプカプ宮殿の至宝展~オスマン帝国と時代を彩った女性たち~
tmnam_topu_022.jpg tmnam_topu_033.jpg
tmnam_topu_023.jpg 2007年8月1日(水)~9月24日(月・振休)
tmnam_topu_024.jpg 午前9 時~午後5 時(入室は午後4 時30 分まで)
tmnam_topu_025.jpg 9 月17 日、9 月24 日を除く月曜日と9 月18 日(火)
tmnam_topu_026.jpg tmnam_topu_032.jpg
※中学生以下および障害のある方と介護者1名は無料。
  会場に障害者手帳などをお持ちください
※団体は20名以上
tmnam_topu_027.jpg JR「上野駅」公園口から徒歩7 分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」7 番出口から徒歩10 分
京成電鉄「上野駅」から徒歩8 分
tmnam_topu_028.jpg 東京都美術館、朝日新聞社、東映
tmnam_topu_029.jpg 外務省 文化庁 トルコ共和国大使館 中近東文化センター 日本・トルコ協会
tmnam_topu_030.jpg ハローダイヤル 03‐5777‐8600(年中無休7:00-23:00)

tmnam_topu_034.jpg


-おかげさまで5年! 上野・浅草エリア地域情報サイト-
製作・運営・著作 - 上野・浅草ガイドネット東京都台東区ホームページ制作会社 株式会社ラスホート