4月 13, 2011 @ 11:37 AM

遠近どれも同じ?

こんにちは 上野メガネセンターです。


比較的大きな地震が続きますが、今使ってないメガネは非難袋等に入れてください!!


さて今回は遠近両用レンズの話


通常のレンズ(遠く・手元だけ)でも先日ご説明したDASの時の様にレンズグレードがありますが遠近両用レンズにももちろんグレードがあるわけです!!


これはニコンレンズのグレードによる視野の違いです。


下から上に行くほどレンズグレード(設計)が良くなります。


遠近両用はレンズの上側に遠くの度数・レンズ下側にむかい徐々に度数が変化した最下部に手元に必要な度数が入ります。

1枚のレンズに色々な度数を作るのでどうしても無理なしわ寄せがレンズサイドに出てきます。(必要でない度数)

画像のグレーな部分です。この部分を極力少なくし視野を広げるなおかつ掛けやすいレンズを作る研究をメーカーは日夜続けています。

グレードが上がるほどグレー部分が少なくなるのがお分かりいただけるかと・・・


遠近レンズはグレードが上がるほど視野・慣れやすさ(快適)が明らかに反映されるレンズなのです。


そしてもう1枚

縦がレンズグレードで上にいくほどグレードの高いレンズで横が同一グレード内で手元の度数を変えた場合の視野の違いです。


同一グレードでも手元の度数(加入度)が上がるほど視野が狭くなります。

なぜ度数が変わると同一の設計でも視野変化があるか!! それは手元度数を強くするほど1枚の中で色々な度数を作る必要がありそのしわ寄せが(境目をなくす等)視野の狭さにつながります。


ですから安い遠近で挫折した方・もっと見やすく掛けやすくしたい・高加入の遠近デビューの方ならグレードの高いレンズをオススメします。


当店でも他店で値段で購入した遠近の作り直しをよく受けます。

実際悩みを持って来店されるお客さ様は安いグレードだと視野は狭いし・レンズサイドに映る建物がゆがむ等で掛けられないと・・・

当店でそこそこいいグレードで作り直すとこれなら視野も広いし、歪まない 作り直すなら初めから良いレンズにすれば良かったと言われます。


50代以降の初めて遠近・ゴルフ・運転・等は慣れる時間を短くする、視野を広げる目的で高グレードをオススメします。


もう1つ

近くを見る時寄り目になるのはご存知ですか?

遠近両用レンズも遠くを見る時と近くを見る時の一番良く見える両目の距離を変えています。

メーカーは手元を見る時多くの人は目からの距離30~35cmそのときの寄り目量は遠くを見る時から片眼で2.5mm寄ると定義してレンズを制作しています。(その距離で手元の視野が最大になる設計)

おそらく遠近両用ユーザーの8割はメーカー設計のまま使用しています。


しかし実際皆様が新聞や本を読む時は人それぞれで35~45cmぐらいの方が多い様です。それでは見たい距離での視野はメーカーの設計では狭くなってしまいます。(距離が遠いと寄り目量は少なくなるので)

さらに人の左目と右目間の距離は個々で違い 例えば この距離が広い人(大柄な男性)と狭い人(小柄な女性)では35cm先の新聞を読む場合で寄り目量は変わってきます。

この例の場合は男性(両目の距離が広い)の方が寄り眼量が多い。


高グレードレンズはこの手元用の目の距離も任意で設定でき見たい場所(距離)で最大の視野が得られるようにメーカーにオーダーできます。

今回の画像ですとプレシオwとプレシオパワーが対応です。さらに高グレードなシープラウドパワーと言う商品もございます。


こんな感じで度数・目の距離・見たい物までの距離ををPCで解析します。

で視野を新聞記事で比較すると・・・

メーカー設定の視野

任意設定後


こんな感じで変わります。(あくまでイメージです。)

この効果はメーカーの設計定義と違うほど効果が大きいです。 

例えるなら目の距離が広い人又は狭い人 見たい距離が30cmより近い人又は遠い人 です。


遠近両用レンズは基本グレードによる見易さ以外にも任意設定で手元をより見やすく出来ます。


説明が長くなりましたが次回のレンズ交換の参考になれば幸いです。(本当はもっと書きたいですが・・・)


上野メガネセンターでした。





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