- 2011年8月4日 11:13 AM
- 12ヶ月の誕生石
“イブニング・エメラルド”とも呼ばれていたペリドットは、中世に西ヨーロッパのキリスト教(主にカトリック教会)の諸国が聖地エルサレムをイスラム教諸国から奪還することを目的に派遣した遠征軍(十字軍)によって持ち帰られ、中世の教会の装飾に使われました。
ドイツのケルン大聖堂にある「東方の三博士」の3つの聖堂には200ct以上ある大きなペリドットが飾られていて、他にもワシントン・スミソニアン博物館には319ct モスクワ・ダイヤモンド博物館には192ct ロンドン・地球科学博物館には136ctのペリドットが陳列されています。
エジプトでは古代からペリドットは「太陽の宝石」と呼ばれ、代々ファラオ達に崇拝されていました。その為王冠や装飾物は黄金とともに愛されていました。またプトレマイオス王朝の時代には王族によって愛された宝石として記述が残されているそうです。
現在でも良質のペリドットを産出しているエジプトでは国石に選定されているとのことです。
明日はペリドットの概要についてお話します。
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